2021シーズンはコロナの影響でNFL全体の収益が大きく減少したため、キャップ総額が下がることになっています。2020シーズン前に最低でも$175Mは下回らない取り決めがありましたので、最低$175M、最近はもう少し高くなるのでは ($180Mぐらい?)とも言われています。
どちらにせよ、我々ラムズは現在大きくキャップ総額を超過しています。さらにゴフとスタッフォードをトレードしたことによりまた大きなデッドキャップを作り、現在のキャップスペースは-$35~40Mです。
この大きく超過したキャップ問題を解決するため、The AthleticのJourdan RodrigueとRich Hammondが書いたレポートをお伝えします。
1. アーロン・ドナルドの契約リストラクチャー
2021シーズンのラムズのキャップに占める割合が1番高いのがドナルドです。ドナルドは今シーズン$27.9Mのキャップヒットがあり、再構築すれば$14Mほどを浮かせることができます。契約も4年残っていますし、まだ過去にリストラクチャーもしたことはなく、退団の可能性が最も低い選手ですから、可能性はあるでしょう。
懸念点としては、ドナルドとラムズは契約延長がスムーズにいかず、キャンプをホールドアウトした経緯があることです。近年、常にキャップスペースが厳しかったのに、高額契約であるドナルドの契約を再構築しなかったのはこれの影響では?と考えていたので、応じてくれるかは分かりませんね。
2. マシュー・スタッフォードの契約リストラクチャー
次に挙げられていたのが、トレードで加入するスタッフォードのリストラクチャーです。ただし、スタッフォードの残り契約は2年なので、再構築するとその負担が全て2022シーズンにのしかかることもあり、そもそもスタッフォードが応じるか不透明です。
契約延長して再構築はあるかもしれませんが、すでに32歳ですし、うちにどれぐらいフィットするかもまだわかっていないのに延長するのは微妙ですね。GMスニードも現時点では考えていないと言ってましたし。
3. OT2人
カットすることでキャップをセーブできる候補がOTのヘイブンシュタインとウィットワースの2人です。流石に2人とも出すことはないと思いますので、ウィットワース次第だと思います。
来シーズン中に40歳をお迎えになるビッグウィット御大は、すでに来シーズンもプレーする意思を表明していますが、チーム、本人ともに「まだ考慮すべきことがある」旨の発言をしていることから、完全な合意はまだのようです。ウィットワースの来季のキャップヒットは$11.2Mで、おそらくラムズはこれを下げたいようで、それがまだ合意を生んでいない原因のようです。となると、ウィットに関しては今より低い額で再契約か、このまま引退かってことになるんですかね。
仮にウィットが現行の契約のまま来シーズンもプレーすることになると、おそらくヘイブンシュタインがトレードまたはカットということになるんだと思います。ヘイブンシュタインの来季のキャップヒットは$8.3Mで、リリース、トレード共に$5Mのキャップセーブになります。
4. FA陣
GMスニードはジョン・ジョンソンとレナード・フロイドについて、再契約の可能性を示唆していますが、両選手ともに年$10Mは最低ラインでしょうから、びっくりするほど来季のキャップが増えない限り、無理でしょう。昨シーズンも同じような状況でコーリー・リトルトンとダンテ・ファウラーの再契約に取り組んでいるとか言いながら、結局両者ともFAで出しましたからね。
さらに今シーズンのスターティングCのオースティン・ブライス(今シーズン前に単年$3.9Mで再契約)について、49ersが狙う可能性があるらしいです。まさかの同地区ですか...
兎にも角にも、まずは来季のキャップがいくらになるか決まらないと、動こうにも動けないかなと思います。来シーズンは新QBとしてスタッフォードを迎え、強力D#もタレントは残ってますし、なんと言ってもLAでのスーパーボウルなので、なんとかうまくマネージしてSB獲りたいですね。